アンケート①:あたながイメージする「痛風」は何ですか?
対象人数:100人(男女)
アンケート内容:あたながイメージする「痛風」は何ですか?
回答項目:
・ビール
・おじさん
・贅沢病
・コレステロール
・金持ち
回答結果:
みんなが抱く痛風のイメージはやっぱりビールでした!
痛風=ビールとよく聞きますし、アンケート結果にもそれが現れています。
しかし痛風はビールがよくないといわれますが、これは半分正解で半分誤りです。アルコール(特にビール)が痛風の原因になることはわかっていますが、ビールの中のプリン体がいけないというのは当たっていません。
そもそも、ビールにはそれほどプリン体は含まれていませんし、麦芽に含まれるプリン体は痛風の原因とはなりません。それよりも、肉や魚に含まれるプリン体が、風痛を起こすもとなのです。
おじさん=太っているから?
以外にも痛風は「ビール」に続いて「おじさん」という印象があるみたいですね。
実際のアンケート回答には「中年のおじさんが痛風になっているから」という意見が多かったです。
- 「中年の太ったおじさんが通風になっているのをテレビや世間でもよく聞くため」
(36歳・男性)
- 「会社の飲み会では必ず多くのおじさんが痛風や尿酸値の自慢をするため。」
(30歳・女性)
- 「今まで中年男性以外に痛風になったという話を聞いたことがないから」
(23歳・女性)
実際におじさんと言われる世代の方に痛風患者が多いのは事実です。そして、ビールを良く飲み、好きなものを良く食べる人が痛風になりやすいのも事実。
これらに該当する方が痛風になるのはなぜか?その原因は「プリン体」にあります。
ビールよりも、それと一緒に食べる肉や魚、一般に美味しいとされる食べ物の中にはプリン体が多く含まれます。プリン体は体内で尿酸に代謝され、尿酸値が高くなると高尿酸血症を発症して関節などに激痛を及ぼします。
また他の食事とのバランスや加齢による代謝の低下によりおじさん世代の方が痛風にかかりやすくなります。
贅沢病と思われている理由は?
- 「父をはじめとして、身の回りで通風の人は皆、贅沢三昧の人ばかり。」
(34歳・女性)
- 「昔はいいものばかり食べている人がかかった病気だと聞いたので。」
(32歳・女性)
- 「職場のグルメな先輩が痛風だったので、そんなイメージを持っています。」
(58歳・男性)
贅沢病というと言い過ぎかもしれませんが、痛風の原因となるプリン体は、美味しくてカロリーの高いものに含まれています。
例を挙げると、カニ、ウニ、フォアグラなど…一般的にこれらの食材は高級食材なので、痛風=贅沢病と思ってる方が多いようです。
その他のアンケート結果を紹介
- 「何が原因なのか良くはわからないが、運動不足が原因のような気がする。」
(34歳・男性)
- 「不規則な生活、暴飲暴食が原因でないかと思ってしまうこともあるから」
(44歳・男性)
以上が「あたながイメージする「痛風」は何ですか?」のアンケート結果でした。
痛風ってどんな病気?
痛風とは、血液中の尿酸値が高い状態で、足の指や足首、膝などに起こる急性関節炎のことです。痛風になると足首が痛み、ここに風が当たっても痛いことからこの名前があるといわれていますが、実際は足の母趾の付け根の関節に発症する例が最も多く、初めて痛風にかかる人の7割がこの部分だといいます。患者の9割以上が男性で、発症年齢は40代前後が多いのですが、最近は若年化の傾向があります。
原因と症状
血中の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が続くと、尿酸の結晶が関節の組織に沈着して、それが遊離する際に炎症が起こるといわれています。
痛風が起こる前に、前兆としてチクチクする感じや圧迫感、熱っぽいなどの自覚症状があります。
痛風はとにかく急激に痛みがきて、患部が腫れあがり熱を持ちます。
数日後におさまることが多いのですが、だからといって治療しないでいると発作を繰り返して、しだいに悪化していきます。
最終的には関節が変形して歩行困難になることもあるので、痛風は意外と怖い病気なのです。