痛風は激しい痛みを伴います
痛風は、体の中に尿酸が溜まることで、足の指や足首、膝などに関節炎が起こる病気です。そのため、それらの箇所に、激しい痛みを伴うものです。
痛風という名称は、風が吹くだけで痛む、というところからきているほどです。
痛風になる前には、尿酸値の非常に高い状態が続きますが、これを、高尿酸血症といいます。
この状態が長く続くと、尿酸が結晶になって関節に溜まり炎症が起こります。最初は、足の指の付け根などが突然、発作的に激しく痛みます。
1週間ほどすると、徐々に痛みがおさまってきて、全く痛くなくなります。
そしてまた、同じように痛み出す場合が多く、これを何度も繰り返すと、次第に足首や膝にまで腫れや痛みが広がります。最終的には、慢性的な痛風となってしまうケースも多くあります。
痛風の原因となる尿酸とは
それでは、この痛風の原因となる尿酸とは、どのようなものなのでしょうか。
尿酸は、血液など体液の中に溶けて体内を循環し、尿の中に濾しとられて排泄されます。
この尿酸が多くなると、高尿酸血症となるわけですが、主に尿酸が増える原因は、プリン体です。食物からプリン体を摂取すると、体内で尿酸に変わり、血液中の尿酸値が高まります。
プリン体を多く含む食品としては、レバーやカツオ、イワシなどが挙げられますが、こうした食品を多くとりすぎないよう注意する必要があります。
→食品のプリン体含有量一覧
また、飲酒も尿酸値を上げる原因の一つとなりますので、飲み過ぎは禁物です。
水分を十分補給し、排尿を促すことで、尿酸を排出させることも有効です。
痛風を発症する人には肥満の人が多いとも言われており、適度な運動を続けて減量に努めることも大切です。
さらに、痛風はさまざまな病気を引き起こす可能性があります。
尿酸値が高いと、尿酸が結晶となって腎臓に溜まり、腎臓病を引き起こしたり、尿路結石ができたりします。
痛風を放置すると、これらの合併症を引き起こすリスクが高まります。生活習慣を改善し、しっかりと予防しましょう。