痛風の初期の痛みは足の指から
痛風は患部の痛みが強くなったりおさまったりを繰り返す場合もあります。
ともかく強い痛みを伴う病気です。圧倒的に男性に多く、飲酒との関係も指摘されています。
尿酸値と関係があり、血中の尿酸値が高くなり、結晶化し関節に付着することで、血液中の白血球のうち、好中球とよばれるものが尿酸結晶を攻撃し、その活動の影響で炎症が起こり、周囲の神経にもダメージを与えるというのが痛みが発生するメカニズムだと言われています。
女性と尿酸値
この尿酸値は女性の場合、女性ホルモンで抑えられているため、男性よりも値が低いという結果が出ています。圧倒的に男性患者が多い理由はこのことが関係しているようです。
大半の発作が足の指に出る理由
原因は定かではありませんが、大半の発作が足の指に出る理由は諸説あります。足の先は体の末端で平均的に温度が低い為に結晶化しやすく、足の親指は、他の足の関節よりも大きい為に更に結晶化しやすく溜まり易いのだと言われています。
尿酸の結晶の比重が重いため、重力の影響を受け足に集まりやすく、特に足の指でも親指のMP関節に好発します。
※MP関節とは、ゆびの付け根の部分です。
初期の痛みはこの足の指から始まることが多く、悪化すると足関節や膝関節まで痛みだします。さらに重度のものになると尿酸結晶の影響で、腎臓が悪くなったり、尿路結石になったりというケースもあります。
発作がおさまっても安心してはいけません
発作は1週間から10日くらい続きますが、それをすぎるとピタッととまります。
しかし、痛みが止まったからと言って痛風が治ったとは言い切れません。
痛風は激痛のあと一度おさまり、また忘れたころに痛み出す病気だからです。放っておくと知らないうちに重症化することも考えられます。
また、近年の研究では痛風や痛風予備軍も含め、尿酸値の高い人は心臓血管障害や脳血管障害になる可能性が高いという結果が出ています。健康診断で尿酸値を指摘されたり、足の指の痛みを感じたりしたら、専門医に診てもらい注意していくことが大切です。