尿酸値が基準の7.0を超えたら要注意
尿酸値には適切な基準値があります。
その基準値を超えると高尿酸血症と診断されます。
尿酸とは少なからず血液中に溶け込んでいます。しかし尿酸の量が増えて血液中の一定濃度を超えると、尿酸は溶けきれずに結晶化していきます。
尿酸の結晶は針のような形をしていて、血液の流れによって関節などに蓄積されていきます。
そして白血球がその溜まった結晶を異物と認識して攻撃することで炎症が起き、痛風発作の痛みが起きるのです。
尿酸が結晶化し始める尿酸値の濃度は7.0です。
よって、その基準値を超えないように、生活習慣の改善が大切になってきます。
男女別の尿酸値平均
- 男性4.0~6.5mg/dl
- 女性3.0~5.0mg/dl
痛風発作が起きる人は高尿酸血症の20%です
尿酸値が基準値を超えると痛風発作の痛みが起こる可能性が高くなります。
しかし実際に痛風発作の痛みが起こる人は20%程度とされています。
なので尿酸値が高くなっていても発作が起きないかぎりは高尿酸血症と気が付かない方が多いです。
女性の尿酸値はあまり高くない
女性はもともと体内の尿酸の量が少なく、男性に比べて3分の2程度しかありません。女性の尿酸の量が少ない理由は、女性ホルモンであるエストロゲンが、尿酸の排出を促していたり、男性に比べ腎臓での尿酸の排出が良いことなどが関係していると言われています。
しかし、女性ホルモンの分泌量が少なくなる更年期以降は、尿酸値が上昇しやすくなるので注意が必要です。