脂質異常症は糖尿病と危険因子が一緒
肥満はさまざまな生活習慣病の原因に
肥満と尿酸値の関係も深く、痛風の患者さんのうち5割~8割は肥満を合併しているとされえています。これは男女とも変わらず、肥満とともに高尿酸血症の割合が高くなっていきます。
その理由としては、暴飲暴食や運動不足などの生活習慣病が体内のプリン体生産を促すためです。
肥満は大きく別けて皮下脂肪型と内臓脂肪型の2つがあります。
皮下脂肪型肥満
尿酸の排出が低下しやすいタイプです
脂肪が、皮膚のすぐ下にたまった状態。比較的女性に多いタイプの肥満。内臓脂肪型肥満よりはやせにくいが、生活習慣の改善でやせれる。
内臓脂肪型肥満
尿酸の産生が過剰になりやすいタイプです
脂肪が、内臓の周りにたまった状態。中高年の男性に多い。生活習慣の改善で痩せやすい。尿酸との関係については、皮下脂肪型肥満は尿酸の排出量が低下し、内臓脂肪型肥満は尿酸の産生が促進されるとされています。
脂質異常症を併発したら中性脂肪が増える傾向に
高尿酸血症の人の多くは、脂質異常症の中の高中性脂肪血症を併発していることがわかっています。中性脂肪は、内臓脂肪から分解される脂肪を元に、肝臓でつくられます。
内臓脂肪型肥満では中性脂肪がたくさん作られ、このことが尿酸の産生を活発にしてしまうと考えられています。実際に、血液中の中性脂肪濃度が高くなると、尿中の尿酸量も増えます。
また、高尿酸血症の人には血糖値が高めの人が多くみられます。
どちらの原因も
- 過食
- アルコール摂取
- 運動不足
などです。なので病気を併発するのは当たり前なのかもしれません。