生活習慣の改善が優先。そのあと投薬
尿酸値「7、8、9」が治療判断の目安
尿酸値が7.0より高い場合は、痛風発作の有無で投薬を判断する
尿酸値が7.0mg/dlよりも高い時は、痛風発作の有無が判断の基準となります。痛風発作経験があって、生活習慣の改善で下がらない場合は薬を使用します。
8.0で合併症がある際は薬を使用する
痛風発作未経験の場合は、尿酸値8.0mg/dl以上が続き、高血圧や糖尿病などの合併症や尿路結石がみられるようなら薬を使用する。
9.0以上になったら合併症に有無に関わらず薬を使用する
尿酸値が9.0mg/dl以上の場合は、痛風発作、合併症の有無に関係なく、生活習慣の見直しに加えて薬物治療を開始する。
薬を使い始める時期は慎重に検討する
尿酸値7.0mg/dlを超えたら、高尿酸血症と診断されます。しかし直ぐに尿酸値を下げる薬を飲み始めるわけではありません。まずは、食事を中心に生活習慣の改善が大切です。薬にたよらずに、生活を改善し尿酸値を下げるのが理想的です。
投薬を開始するタイミングとしては、痛風発作の経験があるかが大きな目安になります。
一度、発作の経験があると、体内に尿酸の結晶が溜まっているので、尿酸値がたかいままだと発作を繰り返してしまうからです。生活習慣を改善し、薬物療法を開始します。
尿酸値の目標値は6.0mg/dl以下
尿酸値は6.0mg/dl以下になるようにコントロールします。生活習慣の改善や投薬を行うことで、6.0mg/dl以下になると、痛風の再発確率が明らかに低くなります。
「薬を飲んでいるから…」と過信して食事療法を疎かにするのはNG!
薬を飲み始めると、尿酸値は下がります。だからといって安心し、お酒や食事内容を気にせずに、好きなだけ楽しむのはもってのほかです。
原因となっている生活習慣をしっかりと改善しなければ、高尿酸血症や合併症の治療はできません。