薬の効き過ぎや副作用に注意
3~4ヶ月の期間でゆっくりと尿酸値を下げる
尿酸排出促進薬を初めから大量に使用すると、尿中の尿酸の量が急激に増えてしまい、それを排出するために腎臓は常に働くことになってしまいます。そして腎臓の機能低下の原因にも繋がります。
医師との二人三脚で焦らずに治療する
薬は自己判断せずに、医師の指示通りに使用する。
医師は尿酸値や症状などから適切な薬の種類や量などを判断しています。定期的に受診をして、治療を効率よく行っていくようにしましょう。
主な副作用は軽め。まれに重い副作用もある
どの種類の尿酸降下薬もよく効く薬です。医師の指示に従って服用すれば、尿酸値は低くなります。
●一般的な尿酸値降下薬の副作用
アロプリノール
肝機能障害や発疹が起こる場合がある。しかし、腎機能障害がある場合は、貧血や中毒症状が出てしまう人もいます。
フェブキソスタット
肝機能障害や発疹が起こる場合がある。
プロベネシド
胃腸障害や発疹が起こる場合がある。NSAIDsや尿酸病の薬、一部の抗生物質との併用で副作用が強くなることがあります。
ベンズブロマロン
急激に尿酸値が下がるので、飲みはじめの頃の痛風発作や尿路結石に注意が必要です。また、可能性は低いですが、重い肝臓障害を引き起こすことがあるので、定期的に肝機能の検査を行うようにします。
ブコローム
軽い胃腸障害がみられる。
薬の服用開始直後に痛風発作が起こることも
高い尿酸値は、急に下げるのではなく、ゆっくりと時間をかけて下げていきます。治療初期はまだ関節部に尿酸の結晶が残っている状態です。
血中と関節液中の尿酸が急激に減ると、関節中の尿酸結晶がはがれやすくなり、発作が起きてしまうとも考えられています。
また、排泄促進薬の場合は、尿中に増えた尿酸を排出する腎臓の障害や、尿路結石に注意が必要です。
急激に尿酸値が下がると痛風発作が起こる
尿酸降下薬は体内の尿酸を減らします。しかし関節には尿酸の結晶がたくさんたまった状態です。このギャップにより、白血球が攻撃を始め、結晶がはがれることで発作が起こると考えられています。