尿酸の結石が腎臓に傷をつける
結石は狭い尿路に傷をつける
尿酸がたまることにより、狭い尿路に結石ができると、尿路が傷ついてしまい、血尿や激しい激痛が襲います。
尿路結石はできやすい。薬と食事で予防する
痛風や高尿酸血症の合併症のひとつに尿路結石があります。腎臓で生成された結石が、尿管に詰まってしまう現象で、激痛と血尿をともないます。
尿酸の結石は
- 尿量低下
- 尿中の尿酸量の増加
- 酸性尿の環境
以上の事でできやすくなります。
この予防策としては、十分な水分を摂取することです。
そして食事に気を付けて、尿をアルカリ性に傾け、弱酸性にします。尿酸値がいくら正常値でも、尿中の尿酸排出量は高いことがまれにあるので、正しく測定する必要があります。
結石ができやすい個所
腎結石
結石が腎臓の内側にできます。結石が小さい場合は痛みはほとんどありませんが、結石が大きくなり尿管を詰まらせると、激痛が起こります。
尿管結石
腎臓にできた結石が尿管まで下りてきた状態です。結石が大きい場合は、尿管を傷つけたり詰まらせてしまい、血尿や激痛を引き起こします。
膀胱結石
膀胱に結石がある状態。腎臓から下りてくるパターンと、膀胱で生成されるパターンがある。どちらも痛みはあまり感じないことが多いです。
尿道結石
膀胱から尿道にかけて結石が下りてきた状態で、激しい痛みや血尿を引き起こします。
尿酸値のコントロールで腎障害を予防
腎臓とは血液中にある尿酸をろ過してくれる働きをする臓器です。尿酸の結晶が腎臓の組織にも蓄積することで、腎機能を低下させてしまいます。
腎機能が低下すると、体外への尿酸の排出が効率よくできなくなり、尿酸値は上昇してしまう傾向になります。そして更に腎機能が低下するという悪循環に陥ってしまいます。そして酷くなると「腎不全」を引き起こしてしまいます。
高尿酸血症による腎障害は、早期に発見し、食事療法などで悪循環を断ち切るようにしましょう。そして、十分な水分摂取と尿のアルカリ化で尿路管理を行い、現状以上に腎障害が進まないように気を付けることが大切です。