足首に激しい痛みを生じる痛風の症状
痛風は体内の尿酸値に異常が出ることで発症します。
尿酸値が一定異常高くなると、尿酸が結晶化し、各関節に付着します。その付着により、大きい炎症を引き起こすことが痛みの原因となります。
尿酸は重力によって体の下部へと移動しやすく、また、体温の低い場所に行きます。
そのため
- 足の親指
- 足の甲
- 足首
- 踵(かかと)
といった部分に激しい痛みを生じる場合が多いのです。
特に足の親指・またはその付け根の部分が痛む場合が多く、痛風の初期症状では約70%以上の人が、足の親指から発症するといわれています。
痛風を患う人は、男性が非常に多く、女性がかかる割合は低い
女性に痛風にかかる人が少ないのは、女性ホルモンに尿酸を排出する作用があるためで、閉経後に女性ホルモンが減少すると、痛風になる危険性が高まります。
また痛風を患う人は、多くの場合食生活に問題のある人が多く、高カロリー食品の摂取、アルコールの取り過ぎや過食などが原因となっています。
プリン体を多く含む食事も痛風の症状を悪化させる要因となります。
こういった高カロリー食を好む割合からみても、男性の方が多くなる傾向があるのではないでしょうか。
最近の我が国における2つの大規模な調査結果によれば、尿酸値が基準値を超えている人の割合は、成人男性で21.5%~26.2%と報告されています。
その他、尿酸値が高くなる人の傾向
痛風を患う人の特徴として、肥満の人や生活習慣病を患う人が多いことが挙げられます。
そのため、痛風の予防策として、肥満の解消は有効な方法とされており、健康的でバランスの取れた食生活が非常に重要となっています。
また、尿を酸性にする肉類やアルコールは痛風を患う人は避けるべき食品で、尿をアルカリ化する海藻や野菜の摂取が推奨されています。
また、この他にも尿酸値を上げる物として、日々のストレスが挙げられます。したがって、生活サイクルの見直しを行い、ストレスを受けにくい生活を送ることも有効です。
肥満などの症状にも効果のある、運動を生活に取り入れることも有効な方法ですが、激しい運動はかえって尿酸値を高める原因となるため、軽い負荷の有酸素運動を定期的に行うことがより効果を得る方法です。