尿酸値を下げる薬はタイプに合わせたものを選ぶ
産生過剰型には2種類の生成抑制薬を使用する
尿酸を下げる薬には(尿酸降下薬)2種類あり、高尿酸血症のタイプにあわせて使い分けます。産生過剰型の人には、尿酸生成抑制を使って治療をしていきます。
この薬は、肝臓内でプリン体が尿酸に変化する際に関係のある酵素の働きを妨げる効果があります。
2種類の薬とは
- 「アロプリノール」
- 「フェブキソスタット」
です。
薬を服用すると、血液中の尿酸値だけではなく、尿中の尿酸量も減ってしまうので、尿路結石の治療にも効果が期待できます。
アロプリノールは、腎臓障害のある人に使ってしまうと中毒症状が出ることのがあるので、服薬量を減らして使用するようにしましょう。
尿酸生成抑制薬は肝臓に効果をもたらす
尿酸生成過剰型には尿酸生成抑制薬を使用する。尿路結石の治療にも有効です。腎障害がある時は、中毒症状を招くこともあるので、用量には注意が必要です。1日1~3回使う。
尿酸生成抑制薬
アロプリノール
1日1~3回服用
フェブキソスタット
1日1回服用
服用可能な人
- 尿酸産生過剰型の人
- 腎不全のない人
- 尿路結石の経験がある人
- 副作用で尿酸排泄薬が使用できない人
排泄低下型には排泄促進薬。尿路結石を予防する必要がある
排泄低下型の患者さんには、尿酸排出促進薬を使うのが基本です。腎臓でろ過された尿酸の一部は再吸収されるが、この再吸収の過程をしっかりと抑えることで、尿酸の排出量を増やし、尿酸値を下げます。
薬の種類は主に
- 「プロベネシド」
- 「ベンズブロマロン」
- 「NSAIDsのブコローム」
の3種類です。
尿中の尿酸量を増やす薬のため、服用する場合は、尿のアルカリ化を意識して、尿路結石への注意が必要です。もともと尿中排出量が多い産生過剰型や尿路結石のある人へ使用するのはよくありません。
尿酸排泄促進薬は腎臓に働きかける
尿酸排泄低下型には排泄促進薬を使用する。尿中の尿酸が増えるので、尿路結石を予防することが大切です。
薬剤は3種類あり、使う量は薬剤にとって異なる
尿酸排泄促進
プロベネシド
1日2~4回服用
ベンズブロマロン
1日2~4回服用
ブコローム
1日1~3服用
服用可能な人
- 尿路結石のない人
- 尿酸排泄低下型の人
- 副作用で尿酸生成抑制薬が使えない人