痛風時のお風呂について
痛風による足の痛みは人によっては松葉杖を使わなければ歩行が困難な方もいます。早くこの激痛から開放されたいがために、お風呂に入れば治りも早くなると思っている方もいるのではないでしょうか。
お風呂に入ると逆に症状悪化も?
確かに、お風呂に入ることで血行がよくなり、早く治るイメージはありますが、実際のところ、入ったことによって激痛が走ったり、なんとか入れたものの痛みが増したように感じる人もいます。
お風呂に入ったからといって痛風を悪化するということは一般的には考えないのですが、血行がよくなることによって痛風の症状に見舞われている患部がさらに腫れてしまう恐れがあるのです。
そのため、痛風になってしまったら、患部は湯船から出した状態で入ることをおすすめします。なるべくなら、痛風が発症してからしばらくは入浴は控えた方がいいでしょう。
会社員の方はエチケットとして、何日も入らないことが難しい方もいるかもしれませんが、発症してからしばらくは患部は温めることによって激痛が走ることがありますので、シャワーだけで控えた方が懸命だと思います。もちろん、湯船に入ったからといって症状が悪化するということはありませんので、その点は誤解のないように注意が必要です。
水分補給は忘れずに
お風呂に入ることによって体内の水分が汗となって排出されてしまいますので水分が不足しがちになります。
痛風にはこまめな水分補給が大切になってくるのですが、お風呂上りには特に水分を多く摂るよう心がけましょう。
また、痛風の痛みが次第に和らいできて、お湯につけても痛みはあるものの我慢できない程度のものなら、患部を温めることは症状回復においておすすめといえます。
身体を温めることは血行をよくするだけでなく、免疫力も上げることができますので、湯船につかることで治りも早まると考えられるのです。
痛風の痛みは暖めるのではなく冷却することでいくらか緩和させることができますので、発症後の数日間は患部を冷やすことをおすすめします。