痛風発作までの期間について
痛風という病気はある日突然表面化するものです。殆どの場合、痛風発作という非常に強い痛みによって痛風という病気であることを認識するようになるのです。
この痛風発作は血液中の尿酸値がかなりの期間高い状態に維持されていることでリスクが高まることが知られています。
この尿酸というのは血液中に7.0までは溶け込むということが知られており、血液検査で7.0以上の数値が出る場合には溶けきらない尿酸が血液中に存在していることを意味します。
この溶けきらない尿酸が結晶化することで痛風の激しい痛みという症状を引き起こすことになるのです。
高尿酸血症から痛風発作に至るまでの期間
この痛風発作に至るまでの期間は人それぞれです。
実際に高尿酸血症の状態でどのように結晶化されていくかは人それぞれですので一般的な基準が存在するわけではありません。
しかし尿酸値が8.0を超えて2~3年も経過しているようなケースでは結晶化もかなり進んでいると考えて薬物治療を行うのが一般的な対応であると知られています。
そうではなく7.0を超えてしばらくというケースではなるべく薬に頼らず、生活習慣を見直すことで改善させようとするのが一般的です。しかし食習慣や生活習慣の見直しで修正できる範囲というのはそれほど大きなものではありません。
もしも 尿酸値が10.0を超えるようなことがあればすぐにでも薬物治療を行わなくてはなりません。
最悪の合併症 腎機能障害
尿酸は痛風に関することでよく知られていますが、深刻な合併症として腎機能障害が知られています。血液中の尿酸が腎臓のろ過機能を傷つけることで最悪のケースでは透析を必要とする体になってしまいます。
これが想定される最悪のシナリオですのでそうならないように尿酸値を7.0以下にコントロールすることはかなり重要なことなのです。
しかし薬を使って一気に下げてしまってもそれはそれで痛風発作を引き起こします。
いずれにしても勝手な服薬をせず、医師の指示を守って治療を行わなくてはなりません。