なぜ痛風の痛みは足の指から起こるのか
痛風とは、その名の通り風があたっただけでも激痛が起こるといわれ、昔は贅沢な生活をおくっているとなる病気だとさえ言われていました。
そんな痛風を患う人の多くは成人した男性で、痛みが最初に起こるのは大抵足の親指からだといわれています。
なぜ痛風の痛みは足の親指から始まることが多いのでしょうか?
医学が進歩した現代でも、確実な理由は未だ解明されていませんが、足の親指は体の中でも体温が低い部分であることが関係していると考えられています。
痛風の直接の原因となるのは体内の尿酸です。
尿酸値が高くなると、体内で尿酸が結晶化を起こします。このとき体温の低い足の部分は結晶が出来やすいと言われており、更に外部からの刺激が多い親指部分に痛みが起こりやすいといわれています。
また親指部分は他の指と比べて関節が太いため、結晶が溜まりやすいのも原因の一つと考えられています。
痛風の発作はある日突然起こるため、症状があらわれたらすぐに医療機関を受診することが大切です。
自宅でできる発作の対処法
しかし病院の診察時間外に発作が起こるときもあるので、そのような時は診療時間になるまで自宅で出来るケアをする必要があります。
痛みに襲われた時は、尿酸の結晶により関節内に炎症が起きているため患部を冷やすことが大切です。
氷水や冷やしたタオルなどで患部を冷やし、痛みが和らぐまでじっとしていましょう。
また仰向けに横になり、足を心臓よりも高い場所に持ち上げるのも効果的です。
静脈のうっ血を防ぐことが出来るので痛みが和らぎます。このようなケアを行って病院が空くのを待ち、時間になったらすぐに医師の診察を受けましょう。
痛みがある場合は痛み止めと尿酸値を下げる薬を処方されます。
しかし薬に頼るだけではなく、日々の生活習慣や食生活を見直す努力をすることで、痛風の症状改善や再発防止をすることが出来るでしょう。
女性よりも男性がなりやすいといわれている病気なので、男性の皆さんは日ごろから注意をしておくと良いでしょう。