太っている人は体重が落ちただけで尿酸が減る
太っていると体が尿酸を増やしやすい傾向になる
肥満=高尿酸血症とまではいいませんが、太っている人は尿酸値が高い傾向にあるのは明らかです。肥満の人が減量をして体重が落ちると、多くの人は尿酸値が下がります。
肥満と尿酸値の関係
肥満と尿酸値の関係は明らかになっていない事も多いです。太って肥満になると、体内で作られる尿酸の量と体外へ排出する量のバランスが乱れてしまい、尿酸は大量に作られるが、排出が少なくなってしまうために、尿酸値が上昇すると考えられています。
逆に太っている人が痩せると、この逆のことが起き、尿酸値は減る方向に働きます。また、運動不足や暴飲暴食、ストレスの多い生活などは肥満を招いてしまう生活習慣です。そのことで尿酸の元となるプリン体を多く摂取することにつながります。
尿酸値は体質や遺伝の影響もあるが、生活習慣の影響が大きい
遺伝や体質により尿酸値が高くなりやすい人もいます。食事制限や運動などで体重を落としても、なかなか尿酸値が下がらない人は、普通の人に比べて体内で尿酸を作り出す量が多く、遺伝の可能性が疑われ、両親や家族が高尿酸血症のことがあります。
遺伝で尿酸値が高くなりやすい人は、薬で尿酸値が上がらないように抑えるしかありまん。しかし、多くの場合は体質の問題、暴飲暴食などの生活習慣の影響が加わり、尿酸値が高くなっています。
よく噛んで、早食いを防止する
食事量に気を付けて、食事方法を見直そう
●食事を楽しんでおこなう
- よく噛んで、ゆっくりと食べる
- 家族や友人などと一緒に食べる
しっかり噛んで、味わいながら時間をかけて食べれば、少ない量の食事でも満腹感が得られやすいです。
家族や友人など誰かと一緒に会話などをしながら食事を楽しんで食べる。
●食べ過ぎにつながる食べ方
- テレビや新聞などを見ながら食べる
- かきこむように一気に食べる
何かをしながら食事をすると、どれだけ食べたかを意識しにくいです。満腹感は食べ始めてから時間が経過しないと現れないので、ドカ食いや一気食いは避ける。
早食いは食べ過ぎの原因。よく噛んで予防しよう。
満腹に食べるのではなく、腹八分目の食事を心がけるようにしましょう。そのためにも早食いをしてしまう人は注意が必要です。その理由として、私たちが食事をして満腹を感じ始めるのは20分前後からといわれています。しかし5分、10分の早食いで流し込むように食べる人は満腹を得る前にたくさん食べてしまうのです。
こうした早食いのクセを直すには、しっかりと噛んで食べることです。よく噛めば、胃腸への負担を軽くすることはもちろん、味や食感を味わえることで、満足感を得ることができます。
ゆっくりと食べることで尿酸値も上がりにくくなる
しっかりと噛んでゆっくり食べることは、食べ過ぎを防ぐだけれはなく、尿酸値の上昇を抑える効果も期待できます。
一気に食べてしまうと、消化するためにたくさんの細胞エネルギーが使われてしまいます。その際に尿酸も作り出されてしまうのです。逆にゆっくり食べると細胞エネルギーも少量ずつしか使われないので、尿酸が作られにくいです。
食事の時間は30分を目安にゆっくりと噛んで、会話などをしながら行うようにしましょう。
食生活の見直しで尿酸値の改善をはかる
食生活の乱れから肥満傾向になっていたり、お酒を飲み過ぎて尿酸値の急な増加を招くような生活を送っていると、いつ痛風の発作に見舞われても不思議ではありません。
お仕事などで忙しく、なかなか運動やお酒を控えるが難しい方は、まず食生活を改善してみてはいかがでしょうか?
普段の食事に尿酸値を下げる成分のサプリメントを取り入れるのも、尿酸値改善に効果的です。
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