腎臓が傷つき血圧が上昇する
尿酸の蓄積が腎機能低下を招き高血圧に
高血圧というのは、最大血圧が140mgHg以上、最小血圧が90mgHg以上のいずれかに当てはまる状態をいいます。生活習慣病の中で、もっとも患者さんが多い症状です。そして高尿酸血症や痛風の患者さんのほとんどは、高血圧を合併しています。
高血圧が原因で脳卒中や心筋梗塞を起こしてしまうことは、よく知られています。高血圧の人で高尿酸血症を併発してしまった場合には、心臓や血管に関する病気の発生頻度が高くなることが多くの調査でわかっています。
高血圧と腎臓は、とても密接な関係にあります。そして高尿酸血症や痛風に合併してしまい起こる高血圧の原因もまた、尿酸の腎機能の低下による場合があるということがわかっています。
尿酸を減らしたり肥満を改善し血圧を下げる
高血圧と高尿酸血症を併発してしまった場合には、血圧の治療を優先します。しかし治療の際に降圧薬を使用すると尿酸値に悪影響があるので、使用してはいけません。
β遮断薬や利尿薬の一部には尿酸値を上げてしまう働きがあるので、高血圧の治療を行う際には、高尿酸血症や痛風であることを伝えておきましょう。血圧が目標値に達したら、食生活の改善や尿酸降下薬などを使用して尿酸をコントロールします。
尿酸値が低下すると、血圧が改善することもわかっています。高尿酸血症に合併する高血圧の多くは、食べすぎによる肥満が原因となっていることがあります。
尿酸値に影響しない降圧薬を使用
まずは年齢や病気の条件に合った、降圧目標値を意識して血圧を管理します。
生活習慣の改善にとりくんだうえで、尿酸をコントロールする。必要があれば、尿酸を減らす薬を使うようにします。
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食生活の乱れから肥満傾向になっていたり、お酒を飲み過ぎて尿酸値の急な増加を招くような生活を送っていると、いつ痛風の発作に見舞われても不思議ではありません。
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食生活の見直しで尿酸値の改善をはかる
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