野菜や海藻を食べて尿をアルカリ化させる
尿が酸性気味になると、尿路結石ができやすくなる
尿酸は、酸性の液体に溶けにくい性質があります。そのため、尿が酸性気味になると、尿酸が溶けにくくなることにより結晶化が進み、尿酸の結石ができやすくなります。
通常、健康な人の尿は弱酸性でph5~8の間に収まります。ちなみに中性がpH7で7より低い場合は酸性、高い場合はアルカリ性です。高尿酸血症の人は尿が酸性に傾きやすく、約30%の人が尿路結石を合併するといわれています。
その発症リスクは、健康な人の50倍以上にもなるといわれています。
尿路結石を予防するには、野菜や海藻十分にとり、尿をアルカリ化し、尿酸の排出をうながすことが大切です。
尿がpH6.2~6.8くらいになるのが理想的
高尿酸血症の人は、尿をアルカリ化し、尿酸を外に排出する必要がありますが、pH7以上が続くと、今度はカルシウムの結石ができやすくなります。そのために酸性に傾きすぎないpH6.2~6.8ぐらいにコントロールすることが大切になります。
しかし野菜や海藻などの尿をアルカリ化する食品だけ食べてればいいというわけではありません。バランスを考えることも大切なので、尿を酸性にする食品もときどきとるようにしましょう。
野菜や海藻の多くは、プリン体が少なく、低カロリーで水分も豊富に含んでいます。
さらにプリン体の吸収をおさえる働きがある食物繊維も豊富に含まれているので、高尿酸血症の人にはおすすめの食品です。
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食生活の見直しで尿酸値の改善をはかる
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