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痛風の治療ガイドライン

痛風になるとプリン体を控えなければいけないということをよく目にするかもしれませんが、そもそもどうしてプリン体を控えなければならないのでしょうか。簡単な理屈としてはこういうことです。

我々の体は日々尿酸を摂取、生成してそして排出しているのですが、尿酸が血液中で増えすぎて結晶化することで痛風になります。尿酸はプリン体が肝臓で分解されるときにできるものなのですが、この尿酸の生成と排出のバランスが崩れると痛風になります。そのためプリン体が多く含まれる食品を摂取することは痛風をそれ以上悪化させないために大事なことなのです。ではどんな食品にプリン体がどのくらい含まれているのでしょうか。

 

プリン体が多い食品の一例
  • 煮干しは100gあたりおよそ750㎎
  • かつお節100gあたりおよそ500㎎
  • 豚レバー100gあたりおよそ290㎎
  • マイワシ100gあたりおよそ210㎎

となっています。
対して牛乳は100gあたりおよそ0㎎、チーズ100gあたりおよそ6㎎となっています。

 

しかしこうして100gあたり~mgと書かれてもいまいちピンと来ないでしょう。そもそもプリン体の摂取量をどれくらい控えなければならないのでしょうか。

高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン

日本痛風・核酸代謝学会による高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン、高尿酸血症・痛風の生活指導によれば『プリン体として1日の摂取量が400mgを超えないようにするのが実際的と思われる。*1』とされています。一日当たり400㎎ということならたとえば豚レバーはあんまりたくさん食べるとすぐに一日当たりの推奨摂取量を超えてしまいますし、逆に牛乳なら一日当たり何杯飲んでもいいことになります。

痛風予防として牛乳などの乳製品はすごく優秀なのです。このようにプリン体をほとんど含んでいないのですから。

 

しかし煮干しやかつお節はプリン体の含有量が多いが、一日で100gも食べたりすることはないんじゃないのかと思われるかもしれません。ここで注意しなければならないのは、煮干しやかつお節にプリン体が非常に多いということは、煮干しやかつお節のだしにも注意しなければならないということです。煮干しやかつお節のだしにもプリン体は溶けだしています。

 

たとえば顆粒だしの素100gあたりにはおよそ690mgものプリン体が含まれています。ですからかつおだしや煮干しのだしにも注意をしなければならないのですが、しかしおよそ日本で食事をしていてかつおだしや煮干しのだしに出会わないで過ごすということはできるでしょうか?

 

自分で食事を作る場合ならという条件付きですが、だしをプリン体を全く含まない牛乳に置き換えることができます。

 

だしと牛乳を置き換えた料理でも十分おいしいものが作れます。たとえば味噌汁です。味噌汁のかつおだし、煮干しのだしを少なめにして代わりに牛乳を入れます。初めて聞いた人には「味噌汁に牛乳??」と美味しくない食事のようにに思われるかもしれませんが、これが意外にもすごくおいしいのです。だまされたと思ってみそ汁の味付けに牛乳を使ってみてください。
ここではプリン体摂取を制限するために牛乳を足すことをご紹介していますが、牛乳を足してうまみを足すことで味付けの味噌の使用量を節約することもできます。

 

*1 : 公益財団法人 日本医療機能評価機構 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版[2012年追補版] 編集 日本痛風・核酸代謝学会 ガイドライン改訂委員会

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