痛風発作時の薬の飲み方は医師の指示に従う
痛風発作時に尿酸値を下げると症状が悪化することがある
「痛風の原因は尿酸値が高いことで起こるので、発作時に尿酸値を下げる薬を飲めばいい!」と考える人がいるようですが、これはとても危ないことです。
日常的に尿酸降下薬を飲んでる人が発作を起こした時は、薬はそのまま続けます。しかし、日ごろから薬を飲んでいなかった人が、発作時に薬を慌てて飲むと、更に炎症が悪化して、発作自体を長引かせることに繋がります。
症状が酷くなる原因は、はっきりとわかっていませんが、考えられる要因として、血液中の尿酸は減少するが、関節部は尿酸血症が多いという違いによるためのものだといわれています。よって、急がずに発作を完全に抑えてから尿酸値を下げるようにしましょう。
尿酸発作時の痛みの程度で薬が変わる
- 痛みを回復する薬
- 痛みを軽くする薬
痛みがとても強い時は、短期間で大量のNSAIDsやステロイド薬を使って痛みをとる。
発作中や発作の後は薬の飲み方に注意する
痛風発作中に飲んではダメなものや、減量や服用の止め方などに注意が必要な薬があります。発作症状が治まったからと自分判断で服薬内容を変更せずに、医師の指示に従うようにしましょう。
尿酸降下薬
痛風発作中の服用開始は危険!継続は問題なし。
今まで薬を服用していなかった人が、痛風発作時に服用を開始すると、発作が悪化することがあります。ふだんから尿酸値降下薬を飲んでいる人は、痛風発作時も飲み続けて問題ありません。量は増減など行わずに、普段通り服用します。
副腎皮質ステロイド薬
NSAIDsを使用できない人が使う
痛風発作は、一般的に使われる量よりも多くの量を使用して、痛みを強力に抑えます。NSAIDsで効果が中々でない人や、NSAIDsが使用できない腎障害、高齢者などに使用することがあります。
NSAIDs
使いえない人もいる
最も使われている発作治療薬です。胃潰瘍、腎障害、高齢者はNSAIDsの使用を避けて、副腎皮質ステロイド薬を使います。