痛風は血液検査で調べることができます。
痛風はぜいたく病と呼ばれていますが、最近では体質に大きく左右されるものであることが分かっています。同じような食生活をしていても痛風になる人とならない人がいるのですから当然のことです。この痛風を調べるのは血液検査で行うことができます。検査項目の名前は尿酸と言い、ちょっと内容の充実した健康診断でならば検査してもらうことが可能です。
痛風発症の目安
血液10mlの中に何mgの尿酸が含まれるかを「尿酸値」といいます。尿酸値は正常値が7.0以下とされています。この数値を超えてしまった分の尿酸は尿に溶けて外に排出されなくなりますので体内に徐々にたまり結晶になっていくのです。この結晶が時に悪さをして激痛を興すことがあるのです。この激痛を痛風発作と言い、風が吹いてもいたいと言うほどの症状を引き起こします。
この痛風を予防するためには食事の注意が必要と言われています。体内で尿酸を生成するのに必要な材料にプリン体というものがあるのですが、このプリン体の少ない食生活に改めるということがそのまま痛風予防になるというのです。
しかしこのような食事制限で調整できるのは限られた範囲の尿酸値までです。正常値である7.0以下を超えて大きく増えていくようであれば医師の判断のもとで投薬治療に切り替えるべきです。
薬物治療はアロプリノールやフェブリク等を使用して尿酸の対外排出を促進することで改善を目指します。
体質にもよりますが薬が肌に合えば比較的速やかに正常値に戻すことも可能です。
→主な痛風の治療薬
投薬治療を始めたらしばらくは血液検査で経過観察する必要があります。
上手に薬を飲まないとかえって痛風発作のリスクを高めてしまうという問題がありますので薬物治療を行う場合は用法に関しては医師の指示をしっかりと守る必要があります。
一般的には一度薬物療法を始めたら薬をやめることはできないとされていますが、生活習慣の見直しにより徐々に薬を減らしていくことができた場合には、最終的に薬が不要になったケースはあまり珍しくありません。
また、サプリメントを取り入れて尿酸値を下げる効果のある成分を効果的に摂取するのも有効な方法です。