痛風の痛みが治まったら病院の受診を
痛風は、発作のように突然関節に炎症が生じて激痛が発生する症状のことを言います。痛みのピーク時には、その名の通り、風が当たるだけで痛いと言われるほどの強烈な痛みを感じるため、歩くことはおろか、動くこともできなくなります。
この痛風の発作は、血液中の尿酸値が一定以上に高くなる症状(高尿酸血症といいます)が続くことによって生じます。
尿酸とは、体内でプリン体が分解して生成される物質ですが、通常は、腎臓から尿に溶けた状態で体外に排出されるため、血液中の尿酸値は一定以下に抑えられています。
しかし、過度の飲酒やプリン体を多く含む食品の摂取などによって、尿酸の生成が異常に増える、あるいは、尿酸の排出が異常に少なくなると、血液中の尿酸値が高くなります。
血液中の尿酸値が高くなると、尿酸塩が関節に析出して炎症を発生させます。これが痛風の原因です。
痛風の痛み
痛風の痛みは、発症から24時間以内にピークを迎え、その後は痛みは引いていきます。
しかし、痛みが引いたからといって病院にも行かずそのまま放置していると、高尿酸血症は何も改善されていないことから、再び痛風の発作に襲われる可能性は非常に高いです。
従って、痛風を発症した後、痛みが引いて動けるようになったら、早急に病院へ行って医師の診察を受けましょう。
その上で、医師と相談して、高尿酸血症の治療に取り組むことが、痛風の再発を防止する第1歩となります。